骨格筋が骨や関節を動かす時
あるいは心筋が心臓を動かす時
筋細胞は収縮します。
筋細胞はATPを分解して動く
筋細胞の中にある「ミオシン」という繊維が
ATP(アデノシン三リン酸)をADP(アデノシンニリン酸)
にかえるときのエネルギーを使って動く。その動きによって、筋肉全体が急速に縮みます。(A1~A4)。
A1、ATPがADPとリン酸にかわるときのエネルギーを使って、ミオシンの構造が変化します。
A2、ミオシンはアクチンからはなれて、少し先のアクチンを“つかみます”。
A3、ADPとリン酸がはずれるとミオシンの形がかわり、アクチンを“たぐりよせます”。
A4、アクチンが動いて筋肉全体が縮みます。
ってなんのこっちゃ?
わかりやすくいうと
食事を摂って、ADPはエネルギーが発生すると、それを使って自分にリン酸をくっつけさせます。リン酸がくっつく時に、糖や脂肪を分解してつくられたエネルギーが使われます。で、リン酸が1つ多くくっついたADPは、もはやADPではなくATPと呼ばれます。で、エネルギーはATPの中で蓄えられます。
食事が終わり、今度は運動するって時にはエネルギーが必要になります。
その時はATPが分解されてADPになります。この時、ATPからリン酸が1つはずれることでエネルギーが発生します。発生したエネルギーは運動に使われます。リン酸を1つ外されたATPはATPではなく、ADPって呼ばれることになります。(上記のA1~A4)
エネルギーが足りない飢餓状態になる
運動を行いつづけて、筋細胞内のATPがほとんど消費されると、ADPまでもが分解され、AMP(アデノシン一リン酸)とリン酸が生じます。AMPがふえた飢餓状態になると、「AMPキナーゼ」というタンパク質が「ミトコンドリアをつくれ」という指令を核内の遺伝子に伝えます。
アデノシンに1個リン酸が結合したものがAMP:Adenosine MonoPhosphate(mono=1)
アデノシンに2個リン酸が結合したものがADP:Adenosine DiPhosphate(di=2)
アデノシンに3個リン酸が結合したものがATP:Adenosine TriPhosphate(tri=3)
リン酸が1個移動するだけで
様々なことが起こるんやから不思議ですね。
「ミトコンドリアをつくれ」という指令を受ける
指令を受けると、ミトコンドリア合成のために必要なすべての核遺伝子がはたらき、ミトコンドリアの構成成分を細胞質でつくりはじめます。
ミトコンドリア内でも材料がつくられていく
ミトコンドリアの中でも構成成分がつくられていく。ミトコンドリア内部ではDNAも複製されます。
ミトコンドリアの体積がふえる
既存のミトコンドリアにつくられたタンパク質などがつけ足され、体積がふえていきます。
bodycare GREENS 森田