これ17年以上
この仕事始めた直後から
ずっと皆さんに言い続けているのですが
どうにも
筋肉を押すことは良いことだ
というある意味間違った考え方
さらには
強く押せば押すほど効果は高い
という完全に間違った考え方はなかなか世の中から無くなりませんね。
じゃあ
なぜ筋肉を強く押してはいけないかと言いますと
筋肉と筋肉の間に問題が生じるからなのであります。
筋肉と筋肉の間には
筋間中隔というちゃんと名前もついた隙間もありますが
ほとんどは名前なんかついていません
それでも筋肉と筋肉の間は当然ありまして
だからこそ
それぞれの筋肉がそれぞれの役割を果たせるのです。
皆さんご存知のように
筋肉は縮んだり 伸びたりする
それによって関節を動かすことができますし
姿勢を保持することができるのですが
実は縮んだり 伸びたりするだけではダメで
筋肉自体が滑走して動かないといけないのです。
スライド(プラスその他の動きも)しないといけないのです。
そのためには筋肉一つ一つが分離していなければならないのですが
実際には癒着してることが多いのです。
筋肉を強く押しこむ
筋肉を強くマッサージする
それでいて筋肉の癒着を起こさない
それはまあ可能ではあるのですが
ものすごく緻密で集中力と高い技術力を要するのです。
でも
実際は
高い技術力を持っていないのに押し込んでしまうケース
ただ押してるだけ
ただ揉んでるだけ
多くないですか?
そりゃ 押し込んだ直後は血流がよくなりますから
楽にはなるでしょう。
でも
筋肉間はどうなってしまうでしょうか?
私が見る限り
別々の筋肉がひと塊りになって
いびつな形になってしまってるケース
本来の働きができなくなってるケース
あまりにも多すぎます。
(特に首 それと肩甲骨の外側/胸の外側)
そして
よくよく考えていただきたいのですが
それがなぜ起こるかというと
マッサージを受ける人がそれを強く望むから
強く押せば押すほど効果的
という古い考え方がなくならないから
だと思います。
bodycare GREENS 森田