腰椎の椎間板ヘルニアがなぜ起こるか
といえば
それはその箇所に過度に負荷がかかり
動きすぎてしまったから
今回のM様でいえば
腰椎2/3が動きすぎてしまったのです。
じゃあ
なぜ動きすぎてしまったかといえば
それは
腰椎の他の箇所
腰椎1/2
腰椎3/4
腰椎4/5
腰椎5/仙骨
の動きが悪いから
というのが一つ
特にM様の場合
15年前の手術により
腰椎4/5と腰椎5/仙骨は
動かないように固定化されています。
それぞれの腰椎の可動域を比較すると
腰の曲げ伸ばし(屈曲/伸展)でいうと
腰椎1/2、腰椎2/3、腰椎3/4、腰椎4/5、腰椎5/仙骨
小さい<ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー>大きい
となります。
つまりM様の場合
本来最も可動域の大きい腰椎4/5と腰椎5/仙骨
これが固定されてしまってる。
これはなかなか厳しいです。
骨盤を動かそうとした時に
腰椎4と5も同時に動いてしまいますから
さらに上の腰椎間に負担がかかるのは避けられない。
もう一つの理由は
胸椎や胸郭
あるいは股関節
など
腰椎以外の部位の可動性が減少している
ということもあるでしょう。
特にM様の場合は
腰椎4/5/仙骨が使えないのですから
代わりに股関節がどれだけ使えるか
そこがとても重要なポイントになってきます。
そういったアドバイスをまずはしっかりしてから
その可動を制限している筋肉(と軟部組織)と骨格の要因
・伸びにくい=伸張性低下
・力が入ってる=筋緊張亢進
・動き(遊び)が少ない=可動性低下
・組織がズレてる=アライメント偏位
などを細かくみていきます。
左の腰方形筋が異様に硬かったり(中臀筋が働いてないから?)
脊柱起立筋群の緊張のバランスが悪かったり
腹筋群のバランスも悪いし
呼吸(横隔膜)の問題で腹圧がしっかりかかっていなかったり
股関節を動かす筋肉も機能していなかったり
その他とても書ききれないほどの多くの問題がありましたが
一つ一つクリアしていって
最後に腹横筋と腸腰筋といった
インナーマッスルの強化
それでとりあえずは施術終了。
最後に
骨盤後傾させて(背中曲げて)歩く癖があるので
後傾でも前傾でもなく
しっかり骨盤立てて
ひざ下使ってチョコチョコ歩かずに
大胆に骨盤からグイグイ歩くように指導。
まあ
ヘルニアそのものは
1日2日ではどうにもならないのですが
アライメント(整列)と
前後左右上下などの筋バランス
それらが整えば
時間とともに収まっていくはずです。
横浜に帰って
弱化していた背面のアウター(僧帽筋、広背筋)を鍛え
股関節の可動エクササイズと
を習慣づけられれば
必ず良い方向へ進めると思います。
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