昨年の9月に右の股関節だけ人工股関節置換術をされたS様。
手術を担当されたドクターから
マッサージや整体は危険なのでしてはいけない
と言われたそうです。
私も同意します。
99%のマッサージや整体にはリスクがあります。
押す、もむ、ストレッチという旧式の技術だけでは
筋肉及び軟部組織への適切なアプローチはできないですし
テクニックの無い強圧マッサージや
伸ばすことだけに注力したストレッチは特に危険です。
まあとにかく
それでずっと我慢していたS様ですが
これ以上はとても痛みに耐えられない
と、2風間ほど前
大雪の中
ただでさえ痛くて普通に歩けないにも関わらず
グリーンズへいらっしゃいました。
大変なことです。
これはもう
なんとか痛みをとってあげなければなりません
できれば
普通に歩けるようにしてあげなければなりません。
問題は右の人工股関節に
骨盤と上半身をしっかり乗せるという事ができなくなってる事
なぜかというと
股関節を伸ばす(脚を後方に引く)ための筋肉であり
それが無いと
骨盤をしっかり足の骨に安定して乗せる事ができない
大臀筋とハムストリングス(半腱様筋、半膜様筋、 大腿二頭筋)
の右側があまりにも弱く萎縮しているから。
逆に左側は筋膜が伸ばされてパンパンに張っている。
担当ドクターやS様本人は
右の足が左の脚より長く伸びていることを
ずいぶん気にされていて
左の脚を伸ばしてやれば
そろうのではないかと
単純に考えているようなのですが
それはとてもリスキーな思い違いなのです。
なぜなら
右の股関節は萎縮して機能を落としてるから伸びてるように見えるだけであって
実際
筋膜がパンパンに拡張された=伸びた状態
なのは左側の筋肉なのです!
見た目の長さ=筋肉や軟部組織が伸張している
というわけでは決してないのです!
ここでするべきは
パンパンに伸張した左の筋肉を弛緩させること
とそれによって左へ偏ってしまう重心、体幹軸を
少しでも右へ寄せること
さらには
右の臀筋とハムストリングスの強化です。
それが全部できれば
おそらく普通に歩けるようになるはずです。
S様は
人工股関節置換手術という大変な手術を
ドクターに勧められ
決意し
挑み
そして今
失敗だったのではないかと
後悔されています
心を打ちのめされています
でも
おそらく手術は成功したはずです
その後のケアが足りていないだけだと思います。
それをしっかりS様に伝え
ともに乗り越えようと思います。
昨夜
また
S様いらっしゃいました。
確実に良い方向へ進んでいる
私はそう確信しております。
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