私が
とある著名な整体師の先生より
骨盤矯正(調整)と言われる技術を
初めて習ったのは
20年以上も前の話。
今思い返してみれば
それはそれは
お粗末な技術でした。
左右の骨盤(寛骨)を比べてどっちが上がってる/下がってるとか
どっちが前傾/後傾してるとか
左右の脚の長さがどうだとか
どこまで前屈できるかとか
これら全て
どうでもいいことなのです。
筋力の強弱を調べる
筋力テストも
随分時間をかけて習いましたが
これもあまり意味のないチェックです。
しかしながら
それら全てが
いまだに多くの整体師に使われてる指標であります。
なぜか?
理由は簡単で
素人にも理解しやすいロジックだからです。
整体業界行っていうのは
ほぼほぼスクールビジネスがメインです。
スクールビジネスで成功するためには
誰でも
簡単に
短時間で
技術を習得させる必要があります。
そのために
左右の骨盤(寛骨)の上がり下がり
左右の脚の長さ
左右の筋力差
どこまで前屈できるか
それらをチェックさせて
それにより
バキバキって骨を鳴らしたり
体を揺らしたり
引っ張ったり
何かしら決まった調整法をするわけです。
1ヶ月もあればたいてい誰でもできちゃいます。
習得したら
スタッフとして雇い
どんどん店舗も増やします。
ビジネスとしては
大変優れていると思います。
しかし
骨盤矯正としての精度は残念ながらとても低いのです。
骨盤矯正の最大のポイントは何かというと
仙骨・尾骨の
表面あるいは周辺の筋肉の調整です。
ただし
これが至難の業です。
まず強固に固められた靭帯があり
その上には椎骨(ついこつ)同士を安定させる役割の多裂筋が付着
さらにその上には
体幹の伸展(背すじを伸ばす動作)・側屈(身体を横に倒す動作)を司る
最長筋(内側)
腸肋筋(外側)
さらにその上には
アウターである大臀筋と広背筋
さらには股関節の動きを司る梨状筋
他の骨盤につながる筋肉は更にいくつもありますし
それら全てを
完璧に調整した時だけ
骨盤は100パーセント美しく整うのです。
凸凹だった仙骨も滑らかになり
お尻の形も綺麗に丸くなります。
それこそが
真の骨盤矯正
と言えるのです。
技術的に難しすぎて
習得するには少なくとも10年はかかります。
私も最初は
仙骨の調整だけで3時間以上かかっていました。
20年以上の毎日の技術の積み重ねにより
ようやく全身を60分以内に調整できるようになったのです。
難しすぎる
という理由で
かつて大盛況だったスクール事業からも撤退しました。
この誰にも真似できない
高度なテクニックを
一度ご体験されてみてください。
他の骨盤矯正など
2度と受けたくなくなるはずです。
ボディケアグリーンズ 森田