限界ギリギリ高重量トレーニングの意味

筋トレにおいて

適切な負荷や回数を求めるために

たった1回しか持ち上げられない重さ(負荷)=1RM

なんとか10回持ち上げられる重さ(負荷)=10RM

と定義されます。

一般的には10RM10回を3セットというのが

適切な負荷x回数xセット数とされています

しかし一方で1RMでの最大重量トレーニングは、筋力トレーニングにおいてとても重要な要素です。

以下に、1RMでのトレーニングが神経系の強化、運動パフォーマンスの向上、筋力の強化、筋肥大に与える影響を説明します。

1. 神経系の強化

  • 神経適応: 1RMトレーニングは、神経系の適応を促進します。高い負荷を扱うことで、脳から筋肉への神経信号の伝達が改善され、筋肉の収縮力が向上します。
  • 動員率の向上: 高重量を持ち上げる際には、より多くの筋繊維が動員されるため、神経系の効率が高まります。これにより、同じ重量を扱う際のパフォーマンスが向上します。

2. 運動パフォーマンスの向上

  • 力発揮能力の向上: 1RMトレーニングを行うことで、力発揮能力が向上し、他のスポーツや日常生活におけるパフォーマンスが改善されます。
  • 瞬発力の向上: 高負荷のトレーニングは、瞬発力やスピードの向上にも寄与します。特に、短時間での力発揮が求められる競技において効果的です。

3. 筋力の強化

  • 筋力の向上: 1RMトレーニングは、筋肉に対する強い刺激を提供し、筋力を向上させます。高重量を扱うことで、筋肉がより強くなるための適応が促されます。
  • 筋繊維の成長: 筋力を高めるためには、筋肉に負荷をかけ、筋繊維が破壊される必要があります。1RMトレーニングは、このプロセスを促進します。

4. 筋肥大

  • 筋肉の成長: 1RMトレーニングは、筋肉に対する強い刺激を与えるため、筋肥大を促進します。特に、筋繊維の破壊と再生によって筋肉が大きくなります。
  • ホルモンの分泌: 高負荷のトレーニングは、成長ホルモンやテストステロンの分泌を促進し、筋肉の成長を助けます。

まとめ

1RMでのトレーニングは、神経系の強化、運動パフォーマンスの向上、筋力の強化、そして筋肥大において重要な役割を果たします。これらの要素が相互に関連し合い、全体的なフィットネス向上に寄与します。適切なプログラムの中で1RMトレーニングを取り入れることで、より効果的なトレーニングが可能となります。

トレーニングのことなら ボディケアグリーンズ森田

コメントを残す

Related Post

高齢者のトレーニングについて高齢者のトレーニングについて

ボディケアグリーンズ(整体&トレーニング)では 今日も70代以上の方が結構ハードなトレーニングに励んでらっしゃいます。 高齢者に対するトレーニングのアプローチについて、運動生理学的な観点から詳しく解説します。 1. 高齢 […]

姿勢のための脊柱起立筋群の重要性(後編)姿勢のための脊柱起立筋群の重要性(後編)

脊柱起立筋群は、上部から下部までの多くの細かい筋肉が集まって構成されており、そのために張力を均一に維持することが難しい特性があります。この筋肉群の不均衡な緊張は、姿勢の歪みを引き起こす要因となることがあります。以下に、こ […]

スクワットで得られる多くの効果スクワットで得られる多くの効果

現代社会における座りすぎは、私たちの健康に深刻な影響を与える可能性があります。椅子に座る生活が一般的になったことで、身体を動かす機会が減り、股関節や足首の柔軟性が失われがちです。その結果、膝、腰、背中の痛み、さらには消化 […]

シナプス=神経間のつながり、活性化を意識せよシナプス=神経間のつながり、活性化を意識せよ

末梢神経の構造と指や手首の特性 1. 末梢神経の構造 末梢神経は、脳や脊髄から身体の各部位に信号を伝える神経系の一部です。以下の要素から成り立っています。 2. 指や手首の感覚の鋭さと動かしやすさ 指や手首が他の部位に比 […]