滑走と滑走不良

おはようございます。
各地に爪痕を残した台風10号ですが
あなたの住むエリアは大丈夫でしょうか?
新潟市は台風一過で晴れやかな、というよりやや暑すぎる晴天となっております。
さて今日のテーマは滑走です。

筋肉が伸長、収縮する際、
周囲の軟部組織(筋膜、腱、靭帯など)がスムーズに滑走することは、正常な運動機能にとって非常に重要です。

しかし、摩擦負荷や滑走不良が生じる原因はいくつかあります。
以下にそのメカニズムを詳しく説明します。

1. 滑走メカニズム

  • 筋膜の役割: 筋膜は筋肉を包む結合組織で、筋肉が収縮する際に他の筋肉や組織と滑らかに滑走するための環境を提供します。
  • 滑液の存在: 関節や腱の周囲には滑液が存在し、摩擦を減少させる役割を果たします。

2. 摩擦負荷の原因

  • 筋膜の癒着: 筋膜が損傷や炎症により癒着すると、滑走が妨げられます。これにより、筋肉の動きが制限され、痛みを引き起こすことがあります。
  • 筋肉の緊張: 筋肉が過緊張状態になると、周囲の組織との摩擦が増加し、滑走が不良になります。
  • 腱の硬化: 腱が硬化すると、筋肉の収縮時に腱がスムーズに滑走できなくなります。

3. 滑走不良の要因

  • 炎症: 炎症が発生すると、周囲の組織が腫れ、摩擦が増加します。これにより、滑走が不良になります。
  • 外傷: 外的な衝撃や損傷があると、筋肉や腱、靭帯が損傷し、滑走が妨げられます。
  • 姿勢や動作の不良: 不適切な姿勢や動作が繰り返されると、特定の筋肉や組織に過剰な負荷がかかり、滑走不良を引き起こします。

4. 滑走不良の影響

  • 可動域の制限: 滑走不良が生じると、関節の可動域が制限され、動作がスムーズに行えなくなります。
  • 痛みや不快感: 摩擦負荷が増加することで、痛みや不快感が生じることがあります。
  • 機能的障害: 長期的な滑走不良は、筋肉や関節の機能的障害を引き起こす可能性があります。

まとめ

筋肉が正常に伸展・収縮するためには、周囲の軟部組織がスムーズに滑走することが不可欠です。しかし、摩擦負荷やさまざまな要因によって滑走不良が生じることがあります。これを防ぐためには、ストレッチやマッサージ、適切な姿勢を保つことが重要です。

知識と技術と20年以上の経験ボディケアグリーンズ 森田

コメントを残す

Related Post

見える筋肉だけじゃもったいない!大人の身体は「背面」が決め手見える筋肉だけじゃもったいない!大人の身体は「背面」が決め手

「夏に向けて、Tシャツから見える胸板を厚くしたい!」「振り袖肉をなくして、スラっとした二の腕になりたい!」 もしあなたが30代から60代で、そう思っているなら、その健康意識、素晴らしいです!でも、ちょっと待ってください。 […]

ほぐす 伸ばす 整える 使う(鍛える) ほぐす 伸ばす 整える 使う(鍛える) 

ほぐす 固まってる筋肉と関節をほぐします 筋肉の幅と厚みを意識します。 走行してる方向を意識します。 どの骨に付着しているかを意識します。 癒着の有無を意識します。 問題がある部位と問題がない部位を区別します。 問題が関 […]

【衝撃!】「押す・揉む」だけじゃ治らない!?あなたの体が本当に求めている“オーダーメイド施術”の真実【衝撃!】「押す・揉む」だけじゃ治らない!?あなたの体が本当に求めている“オーダーメイド施術”の真実

皆さん、こんにちは! 新潟市で21年間、ボディケアグリーンズという整体サロン&パーソナルトレーニングジムを経営している整体師の森田です。 「肩が凝ったからマッサージに行こう」 「腰が痛いからストレッチのお店で伸ばしてもら […]

【膝、腰、肩…】その関節の痛み、使い方だけじゃない!「筋肉のサボり」が原因かもしれません【膝、腰、肩…】その関節の痛み、使い方だけじゃない!「筋肉のサボり」が原因かもしれません

「最近、膝がギシギシする…」「朝起きると腰が重い…」「肩が上がりにくい…」なんて、関節の不調に悩んでいませんか?多くの方が「使いすぎかな?」「歳のせいかな?」と考えるかもしれません。もちろん、それも一因ではあります。 で […]

首こり 動かすのはいいけれど…(2)首こり 動かすのはいいけれど…(2)

H様のように   首が痛いから   ちょっとでも楽になりたいから   ストレッチしたり 自分で指圧してみたり   その何が問題なのでしょうか?   まずは   首が辛いからといって首だけを動かしてもあまり効果がない とい […]

ダンベルデッドリフトをやってみよう!ダンベルデッドリフトをやってみよう!

腹筋や胸筋などの前側が収縮しっぱなしで 逆に背中や太ももの裏側が弱くなってる方が多く それだとどうしても綺麗な姿勢が維持できない 猫背になってしまう。 ということで 僧帽筋+広背筋+脊柱起立筋群という背中のメジャーな筋肉 […]