筋肉の緊張には、コンセントリック、アイソメトリック、エキセントリックの3種類があります。それぞれの筋収縮タイプにおける負荷をかけた際の筋肉の損傷度について詳しく説明します。
1. コンセントリック収縮
- 定義: 筋肉が短縮しながら力を発揮する収縮。例として、ダンベルを持ち上げる動作が挙げられます。
- 損傷度: コンセントリック収縮は、筋肉に対する損傷が比較的少ないです。筋肉が短縮する際、筋繊維の引き裂きが少なく、主に筋力の発揮に関与します。ただし、過度の負荷や急激な動作では筋肉の損傷が発生することもあります。
2. アイソメトリック収縮
- 定義: 筋肉の長さが変わらずに力を発揮する収縮。例として、壁に手を押し付ける動作が挙げられます。
- 損傷度: アイソメトリック収縮は、筋肉の損傷度が中程度です。筋肉が一定の長さで力を発揮するため、筋繊維に対するストレスがかかりますが、動作の動きがないため、急激な損傷は少ないです。ただし、長時間のアイソメトリック収縮は筋肉の疲労を引き起こし、結果的に損傷を招くことがあります。
3. エキセントリック収縮
- 定義: 筋肉が伸びながら力を発揮する収縮。例として、ダンベルを下ろす動作が挙げられます。
- 損傷度: エキセントリック収縮は、筋肉に対する損傷が最も大きいです。筋肉が負荷に対抗しながら伸びるため、筋繊維が引き裂かれるリスクが高まります。このタイプの収縮は、筋肉の微細な損傷を引き起こし、筋肉痛(遅発性筋肉痛)を引き起こす原因となります。
まとめ
- コンセントリック: 最も損傷度が少ない。筋力発揮に優れる。
- アイソメトリック: 中程度の損傷度。筋肉の持続的な緊張による疲労が影響。
- エキセントリック: 最も損傷度が大きい。筋繊維の微細損傷が発生しやすい。
このため、筋肉のトレーニングやリハビリテーションにおいては、これらの収縮タイプをバランスよく取り入れることが重要です。特にエキセントリック収縮は、筋肉の強化に効果的ですが、適切な負荷管理が必要です。
筋肉のことならなんでもボディケアグリーンズ 森田