自転車での移動は、車に比べれば多少の運動にはなりますが、
特定の姿勢がもたらす影響について考える必要があります。
自転車に乗ると、常にお尻より前に脚が位置するため、
使う筋肉が限定されてしまいます。
この姿勢は、デスクワークと同じで特に背中の筋肉の弱化を招きやすく、
さらにハムストリングスや臀筋の弱化も顕著に見られるようになります。
また、最近ではアシスト付き自転車の普及が進んでおり、
筋力をほとんど使わないケースも増えています。
このように、自転車を使えば使うほど、
逆に全身の筋力が低下してしまうリスクもあるのです。
そこで、改善策として「歩き方」や「立ち方」を見直すことを提案します。以下に具体的なポイントを挙げます。
1.歩き方の見直し:
- 姿勢を正す: 下を向かず視線はまっすぐ前かほんの少しだけ上を見るようにし、肩はやや後方に引き、腕は大きく振らない。肘から先は使わない。
常にお尻や腰に体重をかけることで、全身の筋肉を均等に使うことができます。 - 足の運び: 足を前に出す意識は必要ありません。膝から下はあまり使わない。
後方のお尻の下、腿の裏でしっかり地面を押すことによって推進力が生まれます、
これにより、ハムストリングスや臀筋を効果的に活用できます。
2.立ち方の改善:
- お尻重心を意識する: お尻で上半身を支え、同時に地面を感じるように立ち、重心を安定させることで、体全体の筋肉を使いやすくなります。
- 脊柱起立筋群を使う: 背骨の左右にある筋肉の柱である脊柱起立筋群が真っ直ぐに立っていることをイメージし、その筋肉の柱を左右のお尻に乗せる。
3.日常生活に取り入れる:
- 自転車だけでなく、徒歩移動を増やすことや、階段を使うことを意識的に行いましょう。これにより、全身の筋力をバランスよく保つことができます。
自転車移動は便利ですが、身体の健康を維持するためには、歩き方や立ち方を見直し、日常的に全身を使うことが重要です。これにより、筋力の低下を防ぎ、より健やかな体を手に入れることができるでしょう。
急いでる時はOKでも自転車依存はNG ボディケアグリーンズ森田