伝統的な和食は、健康的な食事として世界的に高く評価されています。しかし、現代の食生活においては、いくつかの改善点を加えることで、より健康的な食事にすることができます。
和食の課題
- 糖質過多: ご飯、麺類、パンなどの主食、そして、砂糖やみりんを使った甘辛い味付けの料理が多い和食は、糖質過多になりがちです。糖質の過剰摂取は、血糖値の急上昇を引き起こし、インスリン抵抗性、糖尿病、肥満などのリスクを高めます。
- 脂質不足: 脂質は、細胞膜やホルモンの構成成分として、また、エネルギー源やビタミンの吸収を助けるなど、重要な役割を担っています。しかし、伝統的な和食では、魚や少量の肉からしか脂質を摂取できないことが多く、脂質不足に陥りやすい傾向があります。脂質不足は、ホルモンバランスの乱れ、肌の乾燥、免疫力の低下などを招く可能性があります。
- 塩分過多: 味噌汁、漬物、醤油などを多用する和食は、塩分過多になりやすいという側面もあります。塩分の過剰摂取は、高血圧、腎臓病、脳卒中などのリスクを高めることが知られています。
和食を改善するためのポイント
- タンパク質と脂質を意識的に増やす
- 動物性タンパク質: 肉、魚、卵、乳製品などを積極的に摂取しましょう。特に、赤身の肉や魚は、良質なタンパク質と鉄分を豊富に含みます。
- 植物性タンパク質: 豆腐、納豆、大豆製品なども、良質なタンパク質源です。
- 良質な脂質: 青魚、ナッツ、オリーブオイル、アボカドなどに含まれる不飽和脂肪酸は、コレステロール値を下げ、心血管疾患のリスクを低減する効果が期待できます。
- 糖質を控える
- 主食の量を調整: ご飯やパンなどの主食の量を減らし、代わりにタンパク質や野菜を増やすようにしましょう。
- 糖質の質: 白米や精製された小麦粉で作られたパンよりも、玄米や全粒粉パンなど、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富なものを選びましょう。
- 間食: 菓子パン、スナック菓子、清涼飲料水など、糖質を多く含む間食は控えましょう。
- 食事の順番: オイルファースト、カーボラストを意識しましょう。最初に良質な油を摂取することで、血糖値の急上昇を抑え、脂肪の蓄積を防ぐ効果が期待できます。
- 調理方法: 揚げ物や炒め物よりも、蒸し料理や焼き料理など、油を控えめにした調理方法を選びましょう。
- 食材: 旬の食材を積極的に活用することで、様々な栄養素を効率良く摂取することができます。
- 調味料: 醤油や味噌などの調味料は、減塩タイプを選び、使用量を控えめにするようにしましょう。
その他のポイント
- 食後の血糖値測定: 食後の血糖値を測定することで、自身の食事が血糖値に与える影響を把握し、食事内容を改善することができます。
- 腹八分目: 満腹になるまで食べ過ぎず、腹八分目を心がけましょう。
- よく噛んで食べる: よく噛んで食べることで、満腹感を得やすくなり、食べ過ぎを防ぐことができます。
まとめ
和食は、健康的な食事の基本ですが、現代の食生活に合わせて、糖質、脂質、塩分のバランスを見直し、より健康的な食事へと改善していくことが大切です。
(注記)
- 上記は一般的なアドバイスであり、個々の健康状態や体質によって、適切な食事内容は異なります。
- 持病がある方や、食事療法が必要な方は、医師や管理栄養士に相談するようにしましょう。
健康に関するあらゆる疑問にお答えします ボディケアグリーンズ森田