意識とは、今この瞬間に「気づいている」状態のことです。例えば、YouTubeを見ていること、話者の声を聞いていること、それについて考えていることなどが意識です。意識は暗闇の中、ペンライトを当て た場所に目がいくように、フォーカスする場所によって変わります。
無意識とは、普段は意識していない、心の奥底にある部分です。呼吸や歩行のように、特に意識しなくても自動的に行われること、過去の記憶や感情、習慣、価値観などが含まれます。無意識は、まるで真っ暗な部屋のように、普段は見えませんが、私たちの行動や判断に大きな影響を与えています。
無意識がパフォーマンスに与える影響
無意識は、私たちのパフォーマンスに多大な影響を与えます。
- パフォーマンスを決める基準:無意識は、マインドの基準を決め、それがパフォーマンスを左右します。過去に出せなかったレベルのパフォーマンスを当たり前に出せるようにするには、無意識の基準を変える必要があります。
- コンフォートゾーン:無意識は、人が最も快適に感じる「コンフォートゾーン」を維持しようとします。
- パフォーマンスを最大化するには、目標とするパフォーマンスにふさわしいコンフォートゾーンを脳に作ることが重要です。
- 現状維持を好む無意識の働きにより、新しい挑戦を避け、現状に留まろうとする傾向があります。
- 自己イメージ:無意識は、自己イメージ(自分がどんな人間だと思っているか)を保持し、そのイメージに沿った行動を促します。
- 自己イメージが低いと、潜在能力を発揮できず、目標達成を阻害する可能性があります。
- 目標達成のためには、自己イメージを目標にふさわしいものに変える必要があります。
- 習慣と態度:無意識は、習慣(habit)と態度(attitude)を自動的に処理します。
- 朝起きたらコーヒーを飲む、といった習慣は、意識的に考えなくても自然と行われる行動です。
- 選択肢を選ぶ際の好みや、身体的な癖なども無意識によって決まります。
- これらの習慣や態度を変えることで、パフォーマンス向上につながる可能性があります。
- 元に戻る力:無意識には、現状を維持しようとする「元に戻る力」が働きます。
- 例えば、ダイエットで一時的に体重が減っても、無意識が元の体重を基準としているため、リバウンドしてしまうことがあります。
- 新しい挑戦をしても、無意識が元の状態に戻そうとするため、変化を維持することが難しい場合があります。
- セルフトーク:無意識は、セルフトーク(心の中で自分に語りかける言葉)を通じて、自己評価を形成します。
- ネガティブなセルフトークは、自信を失わせ、パフォーマンスを低下させる可能性があります。
- ポジティブなセルフトークを意識的に行うことで、自己肯定感を高め、パフォーマンス向上につなげることができます。
- 感情:感情が伴った記憶は保持されやすく、パフォーマンスに影響を与えます。
パフォーマンスを向上させるには、
- 無意識にあるマインドの基準を変える:目標とするパフォーマンスにふさわしいコンフォートゾーンを意識的に作り出す。
- 自己イメージを変える:アファメーション(自分自身に肯定的な言葉を繰り返しかけることで、理想の自分や前向きな思考を呼び起こす心理療法)やビジュアライゼーション(自分の理想や目標を明確にイメージして可視化するプロセス)などを活用し、ポジティブな自己イメージを確立する。
- セルフトークを意識的に変える:ネガティブなセルフトークに気づき、ポジティブな言葉に置き換える。
- 習慣と態度を変える:目標達成に役立つ新しい習慣を身につけ、態度を改善する。
- 過去の経験から解放される:過去のトラウマやネガティブな経験が、現在の行動を制限している場合は、それらを手放す。
これらの要素を理解し、意識的に働きかけることで、無意識を味方につけ、パフォーマンスを飛躍的に向上させることが可能です。
体作り・体使い・姿勢の達人の店ボディケアグリーンズ 森田