私たちの体には、いつも外から色々なバイキン(細菌やウイルスなど)が侵入しようとしています。そんなバイキンから体を守るために、私たちの体には「免疫」という、まるでボディーガードのような仕組みが備わっています。
このボディーガードがバイキンを見つけると、まず「炎症」という反応を起こします。これは、例えるなら火事のようなものです。
炎症は、初期の火事のように、バイキンという小さな火種を消火するのにとても大切です。
- 煙(熱や赤み、腫れ、痛み)で周りに知らせる: バイキンがいることを知らせ、応援のボディーガード(免疫細胞)を集めます。
- 水をかける(免疫細胞がバイキンを攻撃する): 集まったボディーガードが、バイキンを直接やっつけたり、食べたりします。
- 消火ホース(血管が広がる)で現場に急行する: 血管が広がり、ボディーガードがバイキンのいる場所に素早く駆けつけられるようにします。
このように、炎症はバイキンをやっつけるための大切な体の反応なのです。
しかし、火事が大きくなりすぎると、周りの大切な建物(健康な体の組織)まで燃やしてしまうことがありますよね?
それと同じで、体の炎症も必要以上に強くなったり、長く続いたりすると、健康な部分まで傷つけてしまうことがあります。例えば、アレルギーは、本来は harmless(無害)なものに対して、体のボディーガードが過剰に反応してしまい、まるで大火事のように炎症が起きてしまう状態です。
そこで、私たちの体には、火事が大きくなりすぎないように、そして火が消えた後に後片付けをする機能も備わっています。
- 消防士(炎症を抑える免疫細胞)がやってきて火を消す: 特定のボディーガードは、炎症を鎮めるための物質を出したり、暴れているボディーガードを落ち着かせたりします。
- 鎮火したら、もう火は燃えないように見張る: 炎症に関わったボディーガードの一部は、もう二度とバイキンに騙されないように、記憶する役割を持ちます。
- 燃え残ったものを片付ける: 炎症で出てきた不要なものを、体の掃除屋さんがきれいに片付けます。
このように、私たちの体は、バイキンをやっつけるために「火をつける(炎症)」と同時に、「火が大きくなりすぎないように消火する(炎症の抑制)」という、二つのとても重要な機能をバランス良く働かせているのです。
もし、このバランスが崩れてしまうと、
- 火をつける力が弱すぎると… バイキンをうまくやっつけられず、病気が長引いたり、重くなったりしてしまいます。
- 火を消す力が弱すぎたり、強すぎる力が働きすぎたりすると… アレルギーや、自分の体を間違って攻撃してしまう病気(自己免疫疾患)などが起こってしまうことがあります。
だから、私たちの体のボディーガードは、必要な時にしっかりと火をつけ、役目が終わったらきちんと火を消す、この絶妙なバランスを保つことが、私たちが健康でいるためにとても大切なのです。
カラダ使い・カラダ作り・姿勢の達人の店ボディケアグリーンズ 森田