こんにちは、ボディケアグリーンズです。
「健康のために運動しましょう!」このフレーズ、耳にタコができるほど聞いていらっしゃるかもしれませんね。実際、多くの方が健康維持やダイエットのために、積極的に体を動かす習慣を持っています。素晴らしいことです!
確かに、全く体を動かさず、ソファーで一日中過ごすような生活に比べれば、少しでも体を動かすことは、血行を促進し、気分をリフレッシュさせる効果が期待できます。これは多くの研究でも裏付けられている、紛れもない事実です。体が活動することで、生命活動に必要な巡りが良くなるのですから。
「頑張っているのに、なぜか調子が悪い」その理由は?
しかし、私の経験や、世界中の第一線で活躍する専門家たちの知見を集約すると、一つ気になる傾向が見えてきました。それは、「運動を熱心にすればするほど、かえって体のバランスを崩し、不調を抱えている人が少なくない」という現実です。
「え? 運動って体に良いんじゃないの?」と思われたかもしれません。
もちろん、基本的な考え方として運動は大切です。ですが、問題はその「質」と「量」、そして「体の声を聞く」という部分にあります。
例えば、毎日欠かさずウォーキングやランニングをしているのに、なんだかいつも体のどこかに張りや痛みを感じている。筋力トレーニングを頑張っているのに、特定の関節だけが痛むようになった。ヨガやピラティスをしているはずなのに、体の歪みが気になる…。
もしあなたが、健康のために積極的に体を動かしているにも関わらず、こういった感覚に心当たりがあるなら、それは体があなたに「もしかしたら、その動かし方、体にとって負担になっているかもしれないよ」とサインを送っている可能性が高いのです。
短期的な「良い感じ」が、長期的な歪みを生むメカニズム
なぜ、健康に良いはずの運動が、体を歪ませたり不安定にさせたりするのでしょうか?
最新の生体力学や運動生理学の知見によると、ここに重要なポイントがあります。
- 代償動作の落とし穴: 私たちの体は非常に賢くできています。もしある動きが苦手だったり、特定の筋肉が弱かったりすると、無意識のうちに他の部分でその動きを「代償」しようとします。例えば、股関節がうまく使えない人が歩くとき、膝や腰でその動きを補おうとします。一時的には歩けますが、これは本来かかるべきでない場所に過剰な負担をかけることになります。
- 間違ったフォームの繰り返し: 不適切なフォームでの繰り返しの動きは、特定の筋肉や関節だけに偏ったストレスを与え続けます。スクワットの際に膝がつま先より前に出すぎたり、ランニングで着地の衝撃を吸収できなかったり。これが長期間続くと、体の一部分だけが過度に疲弊し、アライメント(骨や関節の並び)が崩れてきます。
- 体の回復能力を超えた負荷: 体には回復する時間が必要です。適切な休息なく、毎日ハードなトレーニングを続けたり、体がまだ準備できていない状態で激しい運動をしたりすると、筋肉や結合組織は常に疲労した状態になり、硬くなったり、本来の機能を発揮できなくなったりします。これが体の「安定性」を失わせる原因になります。
- 血行促進の裏側: 運動によって血行が良くなるのは確かです。これにより、一時的に筋肉の張りや痛みが和らいだり、「体が軽くなった」と感じたりすることはあります。しかし、これはあくまで血行改善による一時的な効果であり、根本的な体の歪みや機能不全が解消されたわけではありません。 例えるなら、傷口に絆創膏は貼ったけれど、中の化膿はそのまま、という状態に近いかもしれません。根本原因が放置されているため、運動を続けるほどに歪みが進行し、やがて無視できない不調へと繋がるのです。
- 「安定性」への意識不足: 特に肩関節や股関節のように、大きく自由に動かせる関節は、同時に構造的に不安定になりやすい場所でもあります。これらの関節は、日常動作やスポーツにおいて体の土台となったり、力の伝達において重要な役割を果たしたりします。しかし、「動かすこと」ばかりに意識が向き、「安定させること」がおろそかになると、関節の遊びが大きくなりすぎたり、余計なグラつきが生じたりします。 これを補うために周囲の筋肉が常に過緊張したり、他の関節に負担がかかったりして、全身の歪みに繋がるのです。ある程度、これらの不安定になりやすい関節を、必要な時に「しっかりと固めて支える」という意識とそのためのトレーニングが不可欠なのです。
このように、「たくさん動くこと」自体が目的になってしまい、「どう動くか」「自分の体がどうなっているか」「どの部分を安定させるべきか」を無視してしまうと、良かれと思って続けている運動が、知らず知らずのうちに体を蝕むことになりかねません。
体は精緻なシステムです。特定の部位を酷使したり、間違った使い方を続けたり、あるいは重要な関節の安定性を欠いたりすると、全体のバランスが崩れ、家で言えば基礎が歪んでしまうような状態になります。初期段階では気付きにくい小さな歪みでも、時間の経過とともにそれが増幅され、慢性的な痛みや動きの制限、さらには怪我のリスクを高めてしまうのです。
賢く、そして効果的に体を動かすために
では、私たちはどうすれば良いのでしょうか?
闇雲にたくさん動くのではなく、「自分の体の状態を正しく知り、体に合った、質の高い動きと、必要な安定性を習得する」ことが何よりも重要です。
- 体の歪みや癖、そして安定性をチェックする: 自分の体が今どのような状態にあるのか、左右差はないか、苦手な動きはないか、そして肩や股関節などの基幹となる関節がしっかりと安定しているかなどを専門家に見てもらうこと。
- 正しい体の使い方と、安定させる感覚を学ぶ: 各関節を適切に動かし、必要な筋肉を効果的に使う方法を知るだけでなく、力を入れるべき時にグラつかないよう関節を「締める」「固める」意識やその方法を学ぶこと。これは自分一人ではなかなか気づきにくい部分です。
- 「量」より「質」を優先する: 時間をかけて多くの運動量をこなすことよりも、短い時間でも集中して正しいフォームで行い、体の軸や主要な関節の安定性を意識すること。
- 体の声に耳を傾ける: 痛みや違和感は、体が送る大切なサインです。無理をせず、必要であれば休息を取ったり、専門家に相談したりすること。
ご自身の体と向き合い、その状態に合わせたケアと運動を選択すること。そして、ただ動かすだけでなく、体の土台となる部分をしっかり安定させる意識を持つこと。これが、短期的な気休めではなく、人生100年時代を健康で快適に過ごすための、最も賢明なアプローチです。
新潟市で本気で体と向き合いたいあなたへ
もしあなたが新潟市にお住まいで、「自分の体の状態を知りたい」「正しい体の使い方や、必要な安定性を学びたい」「頑張っているのに良くならない不調の原因を知りたい」と感じていらっしゃるなら、ぜひ新潟市で21年もの長い間、地域の方々の体と向き合い続けてきた「ボディケアグリーンズ」にお越しください。
ボディケアグリーンズは、単に体を揉みほぐすだけでなく、整体サロンとして体の歪みや不調の根本原因、そして必要な安定性が失われている箇所を見つけ出し、パーソナルトレーニングジムとして一人ひとりの体に合わせた最適な、そして「安定性」も考慮に入れた運動方法を指導しています。体の専門家である整体師と、運動の専門家であるパーソナルトレーナー、両方の視点からあなたの体をトータルでサポートする、国内でも珍しいスタイルのサロンです。あなたの体が持つ「動かす力」と「支える力」のバランスを整え、真に機能的な体へと導きます。
長年の経験に裏打ちされた確かな技術と、最新の健康知見を取り入れながら、あなたの体が本来持っているバランスと安定性を取り戻すお手伝いをさせていただきます。
「運動しているのに体の調子がイマイチ…」「自分に合った運動方法を知りたい」「体の歪みや不安定さが気になる」そう感じたら、一度ボディケアグリーンズに相談してみてはいかがでしょうか。あなたの体がきっと喜ぶはずです。
健康な体は、ただ「動かす」だけでなく、「賢く、正しく、そして必要な場所を安定させて動かす」ことから生まれます。あなたの健康的な未来のために、今日から体の声に耳を澄ませ、専門家のアドバイスに耳を傾けてみてください。
カラダ使い・カラダつくり・姿勢の達人の店ボディケアグリーンズ 森田